第三話 MALANGO


      

以前、フランスのマランゴ888をご紹介しましたが、その上に999、1045と有り、さらにその上に1088を計画中です。この数値は船体長を表し、パルピット等を含めたサイズとは違い、実質的な船体の長さです。幅はご覧の通り、フリーボードも高くない。

このデイセーラー的な、同時にクルージング要素を付け加えたコンセプトがちょっと気になります。日常の殆どはデイセーラーで充分、でも、もし、家族で近場にでも泊まりの旅を計画するなら、人数にも寄るが、ベッド数がもうちょっと欲しいとか言う場合もあるかもしれない。それでいて、クルージング艇の様にたいそうでは無く、シンプルに留め、軽く造る事によって、高いパフォーマンスを維持している。そんな考え方が良い。近場の旅はそれで良い。


価格は標準で、888が84,918ユーロ、999は128,544ユーロ、1045は132,711ユーロ、計画中の1088は162,000ユーロとなっています。ファミリークルージングを視野に入れたデイセーラーという感じかなと思います。確かに、通常のデイセーラーでも旅に出れるが、5,6人の寝泊りできるベッド数は難しいので、デイセーラーとクルージングの隙間をついたコンセプトかなと思います。

それにテンダー収納を入れた処も、彼等らしい。沖に泊めて、テンダーで上陸というのを日本人がどれだけやるかは解りませんが、面白いヨットだと思います。或いは、沖止め係留用を考えての事かな? 実は、これと同じ様なコンセプトは他にもある。



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