第八十話 サンビーム 26.2


      

サンビーム22と24は船外機艇でセンターボード。26フィート(写真上:サンビーム26.2)からはインボードエンジンとなり、固定キールかセンターボードの選択ができる。固定キール仕様は以下の通り。全長8m、水線長:7.05m、幅:2.5m、吃水:1.48m、排水量:2,250kg、バラスト:720kg、メインセール:18u、ジブ:9.8u、ジェノア:16.5u

標準セールはダクロンのメインとジブ、これ以外に様々な選択が可能になっている。このヨットはあくまでクルージング艇、しかし、その中でよりセーリングを重視して、日常のデイセーリングを如何に楽しむかを考慮している。そこが同感。そして、そのレベルもオーナーのお好みにセットできる。

結構段差のあるフラクショナルリグで、最近のリグで増えてきたが、このヨットはバックステーを排している。という事はメインセールを通常のセールからスクウェアートップにだってできるという事。セール面積/排水量比を見ると、標準ジブの場合で18.2(これでもクルージング艇としては高い方)、ジェノアの場合で20.4(上の写真)、大き目のメインにセルフタッキングジブという事も考えられる。

つまり、下の写真の様な大きなメインセールも可能という事になる。これにセルフタッキングジブにして、主にメインで遊ぶという風にも出来る。サイズが26フィートなので、仕様的にはコースタル(沿岸)を前提にしており、そうなるとやはり、クルージングの他、日常におけるセーリングパフォーマンスは重要。どの程度に持ってくるか?そこは、オーナーの選択が可能となっている。いずれの設定にしろ、これに微軽風用としてファーリングのコードゼロなんかあるとグッドではないでしょうか。メインセールのリーフはシングルラインで、コクピットから出る事無くリーフが出来る。また、メインシートはブームエンドからリードされており、これも私的には丸印なのです。操作性や力加減から言っても、この方が良い。

  

 

内装はご覧の通り。内装木材はアフリカンチークを用いるハンドクラフト。元々、1800年代後期に木工からスタートした会社です。左舷側はギャレーに多くの収納があり、右舷側はフルフラットにもできる。これにバウバース、アフトバース、個室トイレ。 因みに、天井の高さは1.8mある。シングルやファミリー、カップルなんかでの沿岸クルージングに十分。

セーリング重視ですから高い船体剛性も謳ってます。バルクヘッドは船体に積層接合され、フレームも一体化積層されている。旅もセーリングも気軽に楽しめる良いサイズ。因みに、
価格は71,578ユーロ



次回予告:サンビーム28.1をご紹介します。

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