第七十七話 フィギュアセーリング


      

スケートにはスピードを競うものもあればフィギュアスケートもある。スキーだってそうだ。ならばセーリングにだっていろいろなセーリングがあって良い。デイセーリングはお散歩セーリングやピクニックのイメージがあるかもしれないが、フィギュアセーリングというものがあっても良い。

セーリングの要素を考えれば、真っ直ぐ走るか曲がるか、その真っすぐには風向変化に関係無く、ひたすら真っすぐ走る走り方と風向変化に追随する舵取りをして、常に風向との角度を同じに保つ走り方の二つがある。曲がる方は風上に上るのと風下に下るのと、後はタックとジャイブという事になる。

ひたすら真っすぐ走って、風向変化にセール角度を調整し、風速変化にリーチを開いたり閉じたり、これだけでも意識的に走らせれば結構楽しめる。風向に追随する走り方にしても同様だ。さらに、これに曲がるという事を意識的に組み合わせる事でフィギュアセーリングを創る。

サークルを描く、8の字、三角、四角、いろんなパターンが考えられる。適当に真っすぐ走り、適当に曲がるセーリングから、図形を描くセーリングを考えたらセーリングが意識的にならざるを得ない。そうするとセーリングがもっと深く楽しめるのではなかろうか?

真っ直ぐ走って180度回る、360度その場で回る、セーリングにだっていろんな事ができる。自由自在度を上げて行くにも、その自由自在度を楽しむにも、フィギュアセーリングというのは面白いのではなかろうか?

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