メインとセルフタッキングジブの組み合わせはデイセーラーの専売特許では無くなってきたが、この組み合わせはジェネカー促進を促す。何故ならセルフタッキングジブは上りではより内側に引き込めて良いんだが、角度を落とす程シートのリード位置が悪くなるので、セール形状が上手く整えられない。つまり、これはジェネカーを活用しようという話。

そのジェネカーを展開するに、最近の新しいヨットでは、バウスプリットの設定が増えてきた。もちろん、これ無しでもジェネカーは展開できる。しかし当然ながら、バウスプリットにはそれなりのメリットがある。メリットは二つ。ひとつはメインセールから引き離して、下りにおいてメインの陰になるのをできるだけ防ぐ。もうひとつはフォアステーから引き離す事でジェネカーのファーリングシステムが使えるようになる。ジブファーラーからは最低３０ｃｍ以上は離すとあるメーカーは言います。それと、もうひとつメリットがありました。フォアステーとの距離を取る事で内側ジャイブがし易くなる。外側ジャイブはシートを海面に落としかねませんからね。これやるととっても面倒な事になる事があります。

これからは、ジブとメイン＆ジェネカーが当たり前のセールとして使われる様になれば、セーリングはもっと面白くなる。また、ジェネカーは何も下り用と考えなくても、微軽風用として捉えても良いと思います。セールによっては結構上れるし、退屈だったあの微軽風セーリング、エンジン駆けようか？　と思う前に、このとっても軽いセールを試したい。嘘の様にスーッと滑り出す。

バウスプリットが無いなら、スウェーデンのセルデン社から後付けできるバウポールもあります。これからはジェネカーを自由自在に使えるようにしたいです。