第九十八話 セーリングの面白さ



      
デイセーラーのセーリングパフォーマンスは他のジャンルのヨットには絶対に無いバリエーションがあります。それはSADR値で15ぐらいから、本格レーサーの域に達する40ぐらいまであります。しかも、どのモデルをとってもシングルハンド仕様なのです。

セーリングを如何に楽に、そして快走を楽しむかという事をテーマにした時、余計な事を考えず、純粋にセーリングを考えた時、それがデイセーラーとして誕生したものです。如何に走らせ、如何にその走りを楽しむか?最もベーシックで、シンプルで、純粋な考え方だと思います。

その為、キャビンは確かに狭い、しかし、それがどれ程の意味を持つのか? レーサーのレーティングも考えないで、クルー集めも考えないで良い。

このセーリングバリエーションは、殆どの人々が求めるセーリングパフォーマンスに応える事ができると思います。これまでクルージング艇で散々遊んできた人はもちろん、本格的にレースを楽しんできた人達でさえ、満足の行くセーリングパフォーマンスをシングルでも味わう事ができる。そういう選択肢があります。

それがデイセーラーの面白さではないかと思います。デイセーラーだからこそできたセーリングの面白さではないかと思います。だから、欧米では、シングルの気楽なセーリングから、家族や友人達とのピクニック、また、時にワンデザインでのレースも楽しんでいます。純粋にセーリングを楽しむ為のヨットだと思います。 クルージングも良いけど、もっと気楽にセーリングの面白さを堪能して欲しいと思います。



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