第七十六話 クラシック&モダン



      
アメリカで建造されるデイセーラーは、いわゆるアメリカンクラシックデザインです。アレリオンをはじめ、モーリス、E ヨット、ハーバー、等々。前後にオーバーハングを設けていますので、水線長は短くなるのは当然という事になります。これに対してヨーロッパでは、もちろん、クラシックもありますが、多くはモダンデザインが多く、これらは、よりスピードを求めたヨットになります。

さて、この選択はデザインに対する個人の好き嫌いもありますが、もう一つはスピードです。スピードに対してどこまで求めるか? もちろん、クラシックデザインのヨットもレースを楽しんでいるわけですが、そのレースに対する本気度の違いかもしれません。

あるアメリカの雑誌は、スピードもあるが、海に浮かべた時の、その姿もオーナーにとって重要な要素になると言ってます。つまり、アメリカ人はクラシック系が好きなんでしょうね。 そのクラシック系デザインにしてもスポーツセーリングを謳うヨットがあり、モダン系程では無いですが、スピードも楽しんでいる。

個人的な意見を言えば、見た目のデザインの好き嫌いと、スピード性能の程度、これで決めても良いんじゃないかと思います。スピードの速い順に言えば、モダン系がトップ、次にモダンクラシック、これは次のクラシックスポーツ系とダブル部分もあります。 そしてクラシック系、さらに昔のクラシック系を再現した純クラシック系という事になる様です。

写真はアレリオンスポーツ30とオプティオ9、同じ30フィートでも見た目は全然違います。

        

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