第五十五話 ライン



      
つい先日ですが、42フィート艇を香港に輸出しました。その回航の際、イリジウム電話も使ったのですが、最も便利に使えたのが携帯電話のラインです。インターネットさえ使えるなら、いつでもどこでも無料で通信ができます。台湾沿岸、そして香港に近づいた時はラインでやり取りしました。

今では香港の業者とはラインを使っています。少々込み入った内様ならメールを使いますが、簡単な内様ならラインです。携帯電話は誰でも持ち歩いていますから、ラインを送れば、すぐにその場で返事が来ます。 何々してくれる? OK てなもんです。便利な世の中になりましたね。 

交通手段もそうですが、通信にしても、世界はどんどん小さくなっています。ただ、言葉とやり方の流儀は違います。これが残された最大の壁かもしれません。日本がたくさんの移民を受け入れて、民族が混じり、英語教育をどんどん強化していったら、その壁も取り払われていくのかもしれません。 しかし、それは日本らしさが失われるという意味でもあります。 個性が無いと言われる日本人、でも、世界で最も個性的なのが日本です。 果たして、それで良いんでしょうか?

と、ここで気が付きます。これはビジネスチャンスと捉える事もできますし、日本が失われると憂える人も居る。この違いはとっても大きい。ちなみに、福岡から香港まで12日間でした。

        

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