第六十二話 定義

クルージング艇は旅を主たる目的としており、デイセーラーはセーリングを主たる目的とする。目的が違えば、ヨットも違って当然です。装備も違ってきます。目指す性能も異なります。結果、デイセーラーはより良いセーリングを味わう為に、パフォーマンスを上げ、操作性を高め、シングルハンドとしています。

距離で言うなら、近場のクルージングを含めて50〜100マイル圏内ぐらいでしょうか。それよりもっと遠くを目指すなら、クルージング艇。この圏内程度ならデイセーラー。ウィークエンダーとも言われるデイセーラーですが、日数で言うなら、まあ、モデルに寄っても異なりますが、一週間以内程度という処でしょうか。

この範囲内であるなら、クルージング艇よりむしろデイセーラーの方が面白い。何故なら、セーリングする頻度が多くなるからです。もちろん、クルージングよりもデイセーリング主体です。

ところが、デイセーラーの中にも、クルージング機能を高めたものが相次いで出てきています。サイズ的にも大きなデイセーラーです。しかし、この大きなデイセーラーにしても、やはり、セーリングを主目的としており、より遠くへのクルージングを目指したわけではありません。

デイセーラーはセーリングを主とし、たまの近場へのクルージングも可能にしているという事です。
写真は54フィートですが、もちろん、もっと遠くも可能でしょうが、でも、セーリングをより良く味わう為に造られたヨットです。だから、このサイズでもデイセーラーと称しています。今日、このサイズのデイセーラーも珍しく無くなってきました。

  
   イーグル 54
 

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