第四十一話 デイセーラー熱

世に中にはいろんなヨットが次々に生み出されます。迷って当然ですね。そして、まだまだ世界には日本には無いヨットがたくさんあります。私は、もう20年ぐらい前からデイセーラーの魅力に惚れ込み、長い間追いかけてきました。

アメリカは、だいたいアレリオンに代表されるようなちょっとクラシック系と言いますか、トラディショナルなデザインが多く、前後にオーバーハングを設けています。しかし、船底形状や艤装はモダンで、クラシックとモダンの融合、とっても美しいです。

これに対して、ヨーロッパは、モダンデザインが多く、その走りとしても、もっとスピードを狙っている感じがします。しかし、共通なのは、デイセーラーとしてのシングルハンド仕様という事になります。

どちらが好みかは分かれる処でしょうが、いずれにしろ、簡単操作でありながら、セーリングにより高いレベルを味わえる。これがこのヨットの魅力です。シングルで、滑らかなセーリングを味わえます。これは何物にも代え難いと思っています。ですから、デイセーラーを追い続けてきました。

ロングの旅も良いかもしえない、しかし、今日という一日やこの2〜3時間という短い時間を単位にすれば、より気軽でありながら、また短い時間であるからこそ、中身の濃いセーリングを味わいたいと思います。それがデイセーラーだと思っています。

実は、先日、イタリアから日本初のDINAMICA940というデイセーラーを入荷致しました。艤装を始めたばかりです。もちろん、モダンデザインです。これはイタリア職人による少量生産で、一艇づつ仕上げています。このヨットのハルの美しさは格別であります。イタリア職人を見直す事になります。彼ら職人は量産には向かないが、その気にさせると、相当レベルは高い。イタリアは本来は職人の国なのですね。

美しいヨットを見ますと魅了されてしまいます。これからも、このデイセーラー追っかけは続きそうです。皆さん、それぞれに好きなヨットがあると思います。お好みのヨットで、好きなセーリングを堪能する。これ以上のヨット遊びは無いのでは無いでしょうか?

実は、先日行われたタモリカップ、アレリオン28で、オーナーとダブルハンドで出場致しました。結果はクラスAの二位。上品な結果となりました。そうなると、来年は勝ちにいきたくなります。レースとはそういうもんでしょうね。

デイセーラーはやっぱり面白い。

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