第五十三話 盆栽

突然ではございますが、個人的に急に盆栽に興味を持ち始めまして、もちろん、全くのど素人です。それで、何から始めたら良いのかのいろいろ調べていますが、なかなか奥が深いようです。それに最近では結構若い方も多いし、海外の方々にも熱烈なファンが多い様です。盆栽は老人の趣味というイメージでしたが、もはやそうではありません。固定されたイメージというのは、怖いですね。

盆栽は自然を、小さな器に映し出す芸術だそうです。外でみれば大木になる木が、小さな鉢の中で、その大木然とした雰囲気を醸し出す。同じ様に、紅葉したり、実をつけたり、花を咲かせたり。盆栽は育てる事と、その姿形を整える事だそうです。

    これ、もみじです。
    緑も美しいが、紅葉すると美しさも増す
    でしょうね。

    育てるに育てやすい、初心者向けの物
    もある様で、でも、その姿形を整えていく
    のは難しそうです。しかも、何年も何年も
    かかります。でも、、こんなに立派になれ
    ば良いでしょうね。




それで解った事は、見る楽しさがあり、育てる面白さがあるという事です。見るには買ってくれば良い。でも、面白さを得るには、学んで、手をかけてやらねばならない。しかも、時間のサイクルが非常に長い。物事によって、この時間のサイクルが違うんですね。

これって、ヨットと同じだな〜。楽しさだけで良いか、面白さを得たいか。面白さを得るには、趣味のレベルにまで引き上げる必要がある。手をかけてやるからこそ、面白さを見出す事ができるのだろうと思います。

盆栽は育て、形を造る。ヨットだったら、セーリングして、メインテナンスして、自分スタイルを造る。
考えたり、悩んだり、工夫したり、そういうプロセスが向上を促すし、それが結果的に面白さを導き出す事になるかと思います。

趣味は遊びの範疇かもしれませんが、ただの遊びではありませんね。快楽的遊びでは無く、向上する遊びです。だから、何十年と飽きずに続ける事ができる。

さてさて、盆栽を始めて、趣味レベルにまで引き上げる事ができるかどうか? それは私にもまだ解りません。さて、どうしよう?

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