第五十二話 デイセーラーが面白い

デイセーラーの中核をなすようなアレリオンを軸に、一方ではキャビンをもっと縮小して純粋セーリングに向かうデイセーラーと、もう一方ではキャビンをちょっと増やして、クルージングにもちょっと食い込むデイセーラーと二通りの発展が見えてきました。どれを取るかはお好み次第。どれを取っても格好良いな〜と思います。

アメリカ系はだいたいトラディショナルデザインが多く、これは多分、東海岸の影響が強いのかな?
東部の人達はトラディショナルが好きですからね。だいたい街そのものがトラディショナルです。でも、走りはモダン。一方、ヨーロッパ系はモダンなデザインが多く、しかも、スピード追求型が多い。それでいて、チークデッキなんかにしたのが多く、見た目がちょっと和らぐ感じですね。ここで、日本系もほしいところなのですが、まあ、無理であります。

そして、どちらにも共通するのは、高いスタビリティー、セルフタッキングジブ、大きなメインセール。
シングルハンド仕様、ハイパフォーマンスからスーパーパフォーマンスまであります。もう、スポーツカーの世界と同じであります。

スポーツカーをイメージして頂ければ、このデイセーラーの面白さが想像できるのではないでしょうか? キャビンをどこまで使うか、どこまでクルージングに行くか、等々の事は確かにあるんですが、でも、それをすっ飛ばして、デイセーリングの世界に入ると、キャビンの不便さは多少はあるかもしれないが、それ以上に面白いセーリングを味わえる。それだけでも、ヨットやって良かったと思えます。クルージング艇より簡単に、シングルでスポーツセーリングを味わえます。

スポーツセーリングは、何も若い人の為だけではありません。ご存知でしょうか? 最近のスポーツカーの購入層は若い人では無く、年配者なのです。デイセーラーは若くても、年配になっても遊べるスポーツヨットなのです。また、初心者に優しく、ベテランにも面白いヨットなのです。

      

こんな感じ? 或は、下の様な感じ?どちらも、決して大きいわけでは無いけど、美しくて、存在感たっぷりなのであります。デイセーラーに乗ると、セーリングが面白くなります。

      

セーリング好きかどうかというより、面白いセーリングに出会うかどうかです。

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