第五十八話 メインテナンス

食事をしたり、毎日風呂に入ったり、暑ければ水分補給したり、当たり前の行為がメインテナンスです。我々は自然にそれをやってます。健康で居たいから。多分、ヨットも同じように思っている?

船底は日々汚れ、紫外線に晒され、潮風に晒され、休まる事が無い。だから、時々、癇癪をおこしてしまう。メインテナンスは自分でやるのが基本だとは思いますが、そんな暇が取れないか、したくない人は少なくとも、業者にお願いするかして、いずれの方法かでメインテナンスはしなければならない。そうしないと、ヨットは健康では居られない。

できれば、年に1回でも、総点検してみるとどうでしょう? 上げっぱなしのジブを下ろす。ハリヤードの点検、シート類、ブロック、動く物はスムースに動くように。ビルジポンプのオートスイッチとか、ビルジ溜まりの掃除とか、年に1回でも、無用な物は撤去して、整理、掃除、これらをするだけでも、とっても効果的。 それに、自分のヨットが良く解る。

       

ウィンチを分解してみる。意外に簡単なのです。古いグリスが固まって粘度のようになっている。それに砂や埃が混じる。ひとつひとつをばらして、綺麗にクリーニングして、新たにグリスを塗布。
これで、ウィンチの動きはスムースになり、軽くなる。ただ、海の上でやると、バラした部品を落とさないように注意です。

いろんな処を覗いては、確認して、水漏れとか、燃料漏れとか、錆とか、そういう事が無いように、あっても、早期発見とか、そんな風に可愛がってやると、何だか乗りたい気分も高まってくる。
メインテナンスはヨットにとって良いし、それがまた自分のヨットに対するエネルギー補給にもなる。

自分の体をいたわるように、ヨットもいたわってあげた方が良い。これはもうオーナーとしての義務かもしれない。心地よく遊ぶ為に。しかし、ウィンチはタフですね。20年使っても、どうもなっていない。汚れているだけであります。一生物だな。

こういう事って、日本全体のヨットレベルに繋がる事じゃないかな〜? 

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