第20話 ヨットマンズボート

先日、グランドバンクスというトローラーをお世話させて頂きました。オーナーはヨットマンです。
欧米ではヨットマンズボートという言葉があります。もともとはヨットマンなのですが、事情によって
ヨットに乗れなくなった。しかし、海からは離れたくない、かといってかっとびボートは疲れる。こう
いう方々、ヨットマンの方々にゆったりと走れる、ヨットマンにお奨めのボートという事です。

ハイスピードボートはどうしても疲れてしまう。ヨットのゆったりしたスピード、それも楽に船旅を楽
しめるボート、こういうボートはクルージングのプロセスから楽しめるので、ヨットに似たところがあり
ます。グランドバンクスなんかも、この部類で、良いボートだと思います。また、コマーシャルになり
ますが、当社でもセーバーラインを取り扱っています。セーバーラインはヨットのセーバーを建造し
ている造船所です。

ヨットにはセーリングと船旅の楽しみがあると、以前書きましたが、その船旅の部分をもっと楽に、
ヨットより少し速い10ノットぐらいで走ります。このぐらいのスピードですと、航行中のクルージング
という過程を楽しむ事になります。波に叩かないし、エンジン音もハイスピードボート程うるさくは
無いので、会話も楽しめる。まさしくヨットの感覚に近いものがあります。ただ、燃料に限りがある
ので、ヨットの本格ロングクルージングと同じようには行きませんが、陸伝いにクルージングしてい
けば、どこにでも行けます。小さなデイセーリングボートと、こういうヨットマンズボートを所有するの
は理想的ですね。

そこで、ちょっとセーバーラインを宣伝させてください。セーバーラインはヨットマンズボートとして生
まれ、スピードはグラバンより、もう少しスピードが出せる。いざという時はトップ20ノット近辺まで
出ます。通常は、12,3から15ノットぐらいで、船旅を楽しみます。クラシックな造りと、頑丈な船体
本当に良い造りをしています。

忙しい方はハイスピードボートを好まれるかもしれませんが、本当に船旅を楽しむには、こういうボー
トの方が楽しめるのではないでしょうか。

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