第七十八話 正しい選択

いよいよ選挙です。ヨットには関係無くても、一体どうなるかは気になる処です。早くデフレ脱却して経済を少しでも成長路線に戻してもらいたいものです。今回の選挙は、日本の将来をかなり左右する選挙ではないかと思います。歴史に残る選挙ではないかな〜? ここは政治を語るページでは無いので、書きませんが、正しい選択がなされれば良いのですが。

でも、正しい選択とは何でしょうか? 各人各様の立場、都合があって、正しさも異なります。つまり、自分の正しさが何かと解っていなければ、正しい選択もありません。そうしたら、誰かに従うしかありません。その誰かが、自分と同じ立場や都合を持っていてくれれば良いのですが、その誰かにしても、確固たる正しさをお持ちかどうかも解らない。

という事は、自分で学ぶ事が最善の方法だと思います。それしかありません。簡単ではありませんが。ですから、買い換えるという現象が起きます。ヨットは車と違って、寿命が長い。その気になれば、最初の一艇目のヨットで、一生乗れます。でも、実際に乗る事で、学びますから、実践での学びは最も有効でしょうから、それで、ああでも無い、こうでも無いというのが出てきて、では、次のヨットに買い換えようという事になります。ですから、買い換えるという行為は一般的に起こる現象であります。多い方ですと、7艇も8艇もという方もおられるし、少ない方でも、2、3艇という方々が多いのではないでしょうか?

しかしながら、購入を検討する時は、できるだけ長く乗れるように、買い替え前提で手に入れられる方は少ない。結果的にそうなるだけであって、最初から買い替え前提という方は少ないかと思います。その時は、いろんな場面を想像しては、それらが満たされるヨットという事を考えると思います。しかしながら、実際は、その想像した場面で、全てが頻繁に出てくる事というのは少なく、場合によっては、そういう場面は全くないという事もあります。ということは、頻繁に出てくる場面こそが、最も重要であります。

その中で、私が考えるにデイセーリングという行為は、誰もが最も頻繁に行う行為ではないかと思います。もちろん、そうでない人もおられるとは思いますが、一般的にはです。もし、それが本当なら、デイセーリングをどう楽しむかを考えた方が良いのではないかと思う次第です。

それで、デイセーリングなら、帆走をしますし、そうなると、少しでも帆走性能の良いヨットの方が面白い。但し、これには個人差はありますが。操作性の良い、楽にできるヨットが良い、それで、日常的にセーリングを楽しめる。そのうえで、居住性をどう考えるか? あまり重視しないのであれば、デイセーラーが良いし居住性を考えるなら、ハイパフォーマンスクルーザーが良い。これが私の考える正しい選択です。

これが本当に正しいか正しくないかは、考え方の問題ですから、違う正しさもあるわけで、みんながみんな、これに同調するとは思えないし、それぞれの立場で考えて頂ければと思います。ある意見が出てきたら、それを基に、そうだと言う方が出てきて、違うという方が出てきて、その最初の意見から出発して、検討のきっかけになるかもしれません。

海は広いので、地元の近場から世界まで、ヨットの範囲というものを想定する事ができます。しかし、私の立場は、日常において、いかにヨットを堪能できるかですから、そこを重点的に考えますと、デイセーリングという課題は、最も多くの方々にとって、最も頻繁に出てくる場面ではないかと考えます。従って、そこを重視した方が良いと思っています。そういう立場です。まあ、デイセーリング党とでも言いましょうか? この時期ですから。 清き一票を!?

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