第七十話 かっこ良さ

ヨットは遊びですから、何てったって、かっこ良いヨットは魅力的です。美しいヨットに惹かれます。
当たり前ですね、ヨットは女性なんですから、良い奥さん居ても、目は美しさを追いかけたりしますが、これはもう、男の本能みたいなもんですから、視線ぐらいはご勘弁。

でも、それ程に、美しさとは魅力的なんですね。その性格がどうかは解りませんが。美しさにコロッと騙されたりなんかしてしまいます。でも、人間の女性は兎も角、ヨットにおいて、美しさはそれだけでも、ワクワクしてきます。場合によっては、性能が多少劣るにしても、そんな事さえ気にならない事もあります。

でも、美しいヨットというのは、確かに、レーサーみたいな性能重視では無いかもしれませんが、大抵は品質も高いし、カチッと造られ、滑らかで、やはりセーリングも美しい。ヨットが決して速さだけでは無いな〜と思わせてくれます。

ひとりだろうが、彼女とのデートセーリングだろうが、美しいヨットを匠に操船して、美しく走る。そういうのに憧れます。この場合、ヨットの美しさは重要ですが、同じように、匠に操るという事も重要であります。それもカッコ良さの一部でありますね。複雑なコンビネーションを、いとも簡単にバランスさせて、複雑な事も簡単に見せてしまう。

そういう意味でも、腕を上げる事は必須なのかもしれません。何も、レースで勝つという事では無く、あくまで、滑らかな動きと鮮やかな動き。そういう事を身につける必要はあるかもしれません。これには、地道に練習するしか無い。ひとつひとつ積み重ねるしか無い。その練習も遊びなんですから、それはそれで良いですね。たくさん遊べば、それだけ上手くなる。

乗る回数さえ増やせば、それだけで、フィット感が出ます。だから、回数乗る事が重要になり、もし、できれば、もっと早く身につけるには、自分で考えて操船する事かもしれません。理屈を考える、効率良さを考える、工夫をするとかですね。そうしたら、いちはやく上手くなる。そのうち、考えなくてもできるようになる。

何も、トップレベルの操作である必要も無いし、速さを競っているわけでもありません。目指すは、スムースな動きでしょうか?そして、バランス取りのうまさ?

人馬一体という言葉がありますが、そういう感じかなと思います。乗れば乗る程にフィット感を感じてくる。そういう感覚が動きを滑らかにしてくれるし、それが傍から見てもこなれた感があり、カッコ良さ、動きの美しさに繋がっていくかなと思います。

セーリング遊びは、そのセーリング感とカッコ良さ。それが、面白さや楽しさを増幅してくれるのではないかと思います。使いこなしているから、そう見える。早くそうなりたいものです。そうなったら、理屈では無く、感覚で走れるようになれるかな?

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