第九十七話 デイセーラーの使い方

いろんなヨットを勉強中ですが、基本はシングルハンドができる事。そのうえで、味のあるヨット、速いヨット、美しいヨット、そういうデイセーラーです。そして、その使い方はセーリングですが、そのセーリング以外にも、前話のように、コクピットをメインサロンにして使えます。雨が降ればどうするんだ?確かに、それもあります。ブームの上からテント張っても良いし、或は狭いキャビンかもしれないが、寄って過ごしても良いし、それに、無理してやらなくても良いと考えても良いように思えます。。気楽に、気楽にです。臨機応変に。

いつも、こういう時はどうする?という発想になるわけですが、考えればキリが無いし、それが足枷にもなります。考え過ぎれば無理も出てきます。完璧を求めると、それが逆に足枷となる。良い天気で、良い風吹いて、セーリングを堪能して、またコクピットで寛いで、いろいろあるわけですから、全てに対応しようと思うより、最高の一点を手に入れるという考え方もあります。

ひとりで乗る時は、セーリングを堪能する事ができます。二人で乗る時はセーリングかデートセーリング、三人かそれ以上でも、セーリングやピクニックを楽しめる。そして、コクピットで寛ぐ時は、セーリングが終わってからです。読書するなら、それぐらいのキャビンの広さはあります。もっとあります。泊まる事だってできます。キャビンは狭いとは言いながら、結構何でもできるもんです。それより、何より、セーリングが面白い。

特に優雅に、時に速く、時にゆったり、時にハードに、何でも自由自在にこなせるヨット。それがデイセーラーです。

ヨーロッパでは、夕方の2時間程度をセーリングして楽しむ方も多いそうです。そんな時は夫婦で、或は家族で、ゆったりと、ワインでも飲んで、ピクニックを楽しみます。週末の金曜とかには良いでしょうね。そして、土曜か日曜には、本格セーリングを堪能してくる。

兎に角、短い時間でも、堪能できる処にその良さ、気軽さがありますから、それを十分いかして、気軽に、その代わりできれば回数を多く。回数が多くなれば、いろんな場面にも遭遇します。でも、回数が多いから、今日が雨なら、また今度と気楽に考える事もできます。それがデイセーラーの良い処。

もっとヨットを楽しみましょう。気楽に。

今日の一曲 ビルエバンス Someday My Price Will Come

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