第六十九話 ノルディックフォーク整備、その後

     

船底塗装の為に上架しています。その間に、デッキ上のチーク部を塗装、これはだいたい終わりました。チークが濡れた時の色はこんな色になりますね。結構、良い感じです。塗料はセトルマリンのナチュラルです。これはFRPに付着しても、すぐにウエスで拭き取る事ができます。今後のメインテナンスは、薄くなった箇所が出てきたら、軽くそこをサンディングして、再び塗装。全部はがす必要がありません。お手軽にメインテナンスができます。ニスのように見えてニスでは無く、オイルのようでオイルでも無い。

  バウはオーバーハングを大きく取っていま
  す。 最初の波が当たって、それが上には
  上がりにくい。フリーボードの高さの問題で
  はありません。

  クラシック特有のバウです。









  正面から見ますと、こんな具合です。
  鋭角なエントリー、波に叩かない。柔らかい
  乗り心地です。

  それにこのクリンカー張り? 否、木造され
  ていた頃の名残りと言いますか、そのまま
  の形状をFRPで再現しています。

  この形状、ハルが強くなります。直進性も
  良くなる。
















  バウを上から見ますと、こんな感じ。
  バウ中央にチーク製(ステンレスの足)の
  クリート、その前の最先端には、ファーリング
  ジェネカー用のアイがついてます。











  コクピットは非常に深い。
  両サイドにシート、中はロッカー
  その後部にメインシートトラベラー
  そのさらに後部にスライド式ヘルムシート











  ヘルムシートは、奥に押し込んで、立ってヘ
  ルムを取る事もできます。

  床のチークはそのまま。塗装はしていませ
  ん。塗装した方が良いかな? どうかな?










  キャビン入口のドア(三分割のうちの1枚)
  を使って、テーブルになります。













  ヘルムシートの両サイドには、チーク製の
  カップホルダー













  ジブシートウィンチの真下に固定された
  ウィンチハンドル。ショックコードがついてい
  て、ハンドルは回転させずに、ちょこちょこ
  と動かします。











  コクピット後部
  上に引出しがあります。
  ヘルムシートをスライドさせて、後部側へ
  移動させています。











  コクピット中央のチークの蓋をはずすと
  ビルジポンプがあります。













  そしてこれが全体像。
  ロングキール、53%バラスト比

  このヨットは、水線以下に一切の穴が開いて
  いません。海水が入る穴が無い。

  これから船底塗装です。でも、明日からは
  雨だとか。まあ、急ぎませんが。







  お尻はこんな具合。
  船外機は、コクピットからテークルを組んだ
  ロープでデッキ上に引き上げる事ができま
  す。スライドするステンレスのレールがあり
  ます。グッドアイディア。

  船外機よりもインボード?
  出たらすぐにセールを上げます。ペラにロー
  プが絡んで苦労する事も無いし、ヨーロッパ
  では、エンジン無しで乗る方も少なくないそ
  うです。





マストは別途に整備中です。塗装をどうしようか、思案中です。いろいろメインテナンスをしながら感じる事は、少しづつきれいになる状態を見ながら、結構メインテナンスも楽しめるという事です。
このサイズですから、そう大変な事でもありません。

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