第五十話 博多湾セーリング

今回のオーナーにも博多に来て頂き、一緒に博多湾をセーリングしてきました。良い風が吹き
5mから8m、9mぐらいまで吹きました。快調に走り、わずかな時間ではありましたが、良いセーリングを味わって頂けたのではないかと思います。

このアレリオン33Sにもジェネカーを装備しており、シングルではメインとジブ、クルーがひとり居る時はジェネカーをという具合です。ただ、風が弱い時にシングルでもジェネカーにトライしてみたいという事でしたが。その為か、このヨットにはオートパイロットを設置しています。

舵は軽すぎず、重すぎず、抜群の安定感、風がふっと上がるとスーっと加速感を感じ、セーリングとしては確かに面白い。メインセールが大きいので、上げるのがどうか?ハーケンのバットカーを設置していますので、スムース。やはりこのバットカーを設置していて正解だったと感じます。

舵も良く効き、小回りも効く。セーリングで360度回転したりも簡単。エンジンでも、舵を一杯きれば殆どその場で回ります。また、直進性も良い。それゃぁそうでしょう、その分キャビンを犠牲にしていますから。

残念ながら、今回は写真を撮り忘れました。とは言っても、ヨットに乗ってからの写真では、たいした写真は取れませんが、一応、上り、ジブとメインの観音開き、ジェネカーとひととおりのセーリングは試してきました。

今回のアレリオンにはライフラインがありませんが、ジェネカーセットの時、バウに行きましたが、最初からライフラインが無いものとしてバウに行く分には、危険は感じなかったです。いつもどこかに掴まっていれば良いという感じ。まあ、私が言うのは何ですが、良いセーリングヨットだと思いますね。面白いヨットです。

さあ、これから納艇になります。オーナーには随分お待ち頂きました。ご辛抱頂き、誠に感謝しております。8月も終わりに近づいてきましたが、これから9月、10月と良いシーズンになりますので、これからアレリオンセーリングを堪能して頂きたいと思います。

こういうデイセーラーのセーリングは、これまでのヨットとは違う味わい、違うヨットライフを味あわせてくれると思います。決してレーサーでは無いが高い帆走性能と安定感、それに何と言っても、シングルでのハンドリングのし易さ。セーリングがスポーツとして感じられます。

スポーツするにレースだけとは限りません。そんな感じがします。

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