第三十八話 アレリオン41

  先日発表されましたアレリオン
  41、ニューモデルです。
  図面を見ても解る通り、従来
  のアレリオンのコンセプトを踏
  襲しています。

  ラットの前に電動ウィンチを配
  し、全てのコントロールはここ
  でひとりでできます。

  バックステー無しの大きなセ
  ール、ジブブームを持つセル
  フタッキングシステム。
  ハイパフォーマンスとシングル
  ハンドは標準仕様と謳ってい
  ます。

  相変わらずのスリムなボディ
  ーに低い重心、加えて、高い
  バラスト比を持っています。










   
  デッキを見ても、明らかに
  アレリオンのデザインと解り
  ます。





  さて、内装はと言いますと、
  これが従来のアレリオンとは、
  ちょっと様子が違います。





低いフリーボードは当たり前ですが、天井高は真っ直ぐ立てる高さを確保できた。このぐらいのサイズが無いと、天井高を確保できなかったとも言えます。それにバウを見れば、独立したプライバシーを守れるキャビンがあり、スターンにもあります。

ギャレーを見れば、ガスコンロの他、電子レンジ、冷蔵庫、インバーター、さらに、エンジン後部に発電機を設置できるスペースもある。これだけ見れば、クルージング艇です。ただ、今日のクルージング艇程、大きなキャビンではありませんが、ロングで無い限り、短期間なら、充分なキャビンです。キャビンを出て、デッキを見渡すと、それはアレリオンのハイパフォーマンスのそれです。キャビンに降りますと、クルージングです。

デイセーラーとしての日常のセーリングを楽しむには、ハイパフォーマンスが良くて、それをシングルハンドで簡単に走らせられるのが良くて、さらに、ショートクルージングの充実を確保しています。日頃はセーリングを楽しんで、たまに仲間とクルージングです。これをシングルでできる。この41フィートサイズでどうか?と思われる方にはダブルハンドなら楽勝ですし、バウスラスターをつけても良い。もちろん、慣れたかたにはシングルでもOKです。マリーナからの出し入れ時だけですね。

残念ながら、30フィートぐらいでは、こういうキャビンは取れません。しかし、このサイズならじゅうぶん。ハイパフォーマンスから、ちょっとクルージングにも足を延ばしたコンセプト。でも、セーリングはデイセーラーのそれです。

一般クルージング艇の領分に、ちょっと入ってきました。デイセーラーという言葉が限定的な意味合いを投げかけますが、あくまでハイパフォーマンスのセーリングヨット、+ウィークエンドから、もっと足を延ばしたクルージングまでをカバーするようになりました。サイズが大きくなるという場合、必然かもしれませんが。しかし、ただプライバシーキャビンが確保できたというだけでは無く、セーリング性能を維持しているのがポイントです。まだプランの段階ですので、多分、一号艇デビューは2012年か2013年頃?

アルコナヨットもそうですが、ハイパフォーマンスヨットはセーリングが面白いと思います。日常はセーリングを楽しみ、たまにウィークエンド程度かもうちょっと足を延ばしたクルージングまで行くか?そのあたりがポイントになるでしょうか。

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