第2話 ヨットを理解しよう

ヨットは遊び物、遊びは楽しくなくてはなりません。乗って楽しく、夢を運ぶ。ヨットで
本当に心から楽しく遊ぶには、心が自由でなければなりません。心が自由とは、本
当の自分自身になって、自由に感じられることです。人は関係無い。自分が楽しい
と心から思う事が大切です。それにはヨットはこうあるべきという既成概念が邪魔を
する事が良くあります。基本は大切ですが、どのように遊ぶかは自由なのです。 

今、最も興味あるヨットを紹介しましょう。既成概念にとらわれない、自由な発想から
造られたヨットです。このヨットはヨットをスポーツとして、いかに楽しめるか、この一点
に集中して建造されています。こういうヨットも世界には受け入れられているという事
実は層の厚さ、歴史の深さを感じずにはおれません。                  



このヨットは30フィートあります。幅は何とわずか1.72mキャビンは無し。スピード
を楽しむ為にだけ造られたヨット、しかもジブはセルフタッキング、簡単にハンドリング
ができる、誰でもセーリングを楽しめるスピードボートなのです。まるで、ディンギーの
お化けのような物ですが、重量が960kg、これに対して、バラストが670kgもありま
す。70%がバラストなんですよ。信じられます?吃水は何と2.15m。すごいですね。
こんなヨットを作る方も作る方ですが、これが世界に広がりつつある。          

これが良いかどうかは別として、自分が楽しみたい方向に集中して向かう。こういう姿
勢が素晴らしい。キャビン無し、航海灯無し、写真のヨットにはエンジンさえ付いてない
エンジンなかったら検査も不要ですよ。これは是非、個人的には乗ってみたいヨットの
ひとつです。

最も楽しめる場面を想像してみてください。あれも、これもでは無く、自由に、こうだった
ら最高だろうなと思う場面。それを実行しましょう。でも、できないなんて言ってると永遠
にできない。あれもこれもでは中途半端になります。最も大切な部分を優先する。

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ーティー、海水浴、仕事の接待、気軽、重装備、スピード、何でも良い。自由に発想して
その一番の目的を目指そう。必ずできます。
             

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